凸関数
ベクトル空間の関数 f が次式を満たすとき、f を凸関数 (英:convex function) という。
f(αx1+(1−α)x2)≤αf(x1)+(1−α)f(x2)(0≤α≤1)
凸関数 f がさらに強い次式の条件を満たすとき、「f は狭義に凸 (英:strictly convex) である」という。
f(αx1+(1−α)x2)<αf(x1)+(1−α)f(x2)(0≤α≤1)
凸関数の同値命題
一変数凸関数の場合
導関数 f′ が単調増加関数である:
上図から c=αx1+(1−α)x2 とすると、
c−x1f(c)−f(x1)≤x2−x1f(x2)−f(x1)≤x2−cf(x2)−f(c)c→x1lim[c−x1f(c)−f(x1)≤x2−x1f(x2)−f(x1)]=f′(x1)≤x2−x1f(x2)−f(x1)c→x2lim[x2−x1f(x2)−f(x1)≤x2−cf(x2)−f(c)]=x2−x1f(x2)−f(x1)≤f′(x2)f′(x1)≤x2−x1f(x2)−f(x1)≤f′(x2)∴x1≤x2⇒f′(x1)≤f′(x2)
二階微分係数 f′′(x) が 0 以上である:
導関数 f′ が単調増加関数でかつ微分可能である場合、単調関数の導関数による特徴付けから二階微分係数 f′′(x) は 0 以上である。
凸関数の和は凸関数
fn(αx1+(1−α)x2)i∑nfi(αx1+(1−α)x2)≤αfn(x1)+(1−α)fn(x2)(0≤α≤1)≤i∑n(αfi(x1)+(1−α)fi(x2))=αi∑nfi(x1)+(1−α)i∑nfi(x2)=αg(x1)+(1−α)g(x2)(g=i∑nfi)
よって、凸関数の和は凸関数である。
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