マグマ
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マグマ
一つの二項演算に以下の性質が定められた代数的構造のことをマグマ (英:magma) という。群は台集合 $M$ と二項演算 $\mu$ の組 $(M, \mu)$ で表される。$\text{(MA1)}$ のように演算 $\mu$ の像が再び同じ集合 $M$ に属していることを閉性 (英:closure) あるいは「 $M$ は $\mu$ について閉じている (英:closed) 」という。
\[ \begin{aligned} \text{(MA1)} &: \mu:M\times M\to M \cr \end{aligned} \]
- $\text{(MA1)}$ :二項演算の閉性
他の代数的構造との関係
マグマは一つの二項演算に特定の性質が定められた代数的構造である。この二項演算にどのような性質が定められているかで、次表のように様々な代数的構造が定められる。
代数的構造 | 閉性 | 結合律 | 単位元の存在 | 逆元の存在 | 交換法則 |
---|---|---|---|---|---|
マグマ | ◯ | - | - | - | - |
半群 | ◯ | ◯ | - | - | - |
モノイド | ◯ | ◯ | ◯ | - | - |
群 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | - |
アーベル群 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |