位相空間
全体集合 X と X の部分集合族 O の組 (X,O) が位相空間 (英:topological space) であるとは、以下の公理を満たすことをいう。このとき、O を X の開集合系 (英:open sets) といい、O によって定まる数学的構造を位相 (英:topology) という。また位相空間においてX は空間 (英:space)、X の元は点 (英:point) と呼ばれる。
(OA1)(OA2)(OA3):∅,X∈O:O1,…,On∈O⇒i=1⋂nOi∈O:Oλ∈Λ∈O⇒λ∈Λ⋃Oλ∈O
- (OA1) :全体集合 X の部分集合族 O は、空集合 ∅ と X を含む。
- (OA2) :O の有限個の元 O1,…,On の共通部分は O に属する。
- (OA3) :O の任意個の元 Oλ∈Λ の合併集合は O に属する。
これらの公理は開集合の公理 (英:open set axioms) と呼ばれる。また位相空間 (X,O) が与えられたとき、開集合の補集合 O∁ を閉集合 (英:closed set) 、O∁ を含む X の部分集合系 F を閉集合系 (英:closed sets) という。
O∁=X∖O(O∁∈F)
また閉集合系は、公理を用いて以下のように定義付けることもできる。
(CA1)(CA2)(CA3):∅,X∈F:F1,…,Fn∈F⇒i=1⋃nFi∈F:Fλ∈Λ∈F⇒λ∈Λ⋂Fλ∈F
- (CA1) :全体集合 X の部分集合族 F は、空集合 ∅ と X を含む。
- (OA2) :F の有限個の元 F1,…,Fn の合併集合は F に属する。
- (OA3) :F の任意個の元 Fλ∈Λ の共通部分は F に属する。
関連記事
参考文献